2017年5月26日金曜日

NTUHの心臓血管外科

ご無沙汰してます。けろです。



台湾は日系企業がとても多いのでけろもちゃんといます(笑)
モスバーガーは日本にいた時よりもはるかに多く目にするくらい、台湾人にとって日系のものは人気だったりします。(国内線ターミナルの松山空港近くに飛行機を見に行ったらANAの機体が飛ぶ時だけ歓声が沸き上がってみなさん手を振ってました)


さて、NTUHの心臓血管外科ですが学生の実習は主に見学です。

参加型に比べれば受動的になってしまう点は否めないのですが、偶然にも若手の日本人医師が1年間勉強に来ていたのでその方から日本との違いを色々聞いたり、NTUの6年生と話したりしていたのであまり退屈はしていないです。
日本でもオペ見学は実習に組み込まれていますが、オペ後に執刀医に質問することを考えながら観ていると集中しやすいかなと思います。

医科歯科があまり強いとは言えない領域ですので疾患のマネジメントや外科手術の進め方・考え方についてじっくり考える良い機会になっています。
台湾の最高峰とあって、よく執刀医となる准教授クラスは症例数が豊富で本当に手術が上手いです。元々センスのある人が努力をすれば正しく鬼に金棒なんだなという感じです。

心臓血管外科のレベルは少なくともNTUHに関しては日本のトップレベルと大差がないか、分野によってはNTUHの方が上だろうと日本人医師は言っていました。特にECMOとロボ手術は日本よりもはるかに進んでいました。

ロボ手術はDa vinciを使います。Da vinciを使った手術も初めて見学しましたが、まさか心臓手術が最初になるとは思ってもいませんでした。良好な視野を維持しながら流れるように動かして手術を進めていました。僧帽弁は直視ではかなり視野・アプローチが厳しいのでNTUHでは積極的にロボ手術をしているそうです。

ECMOは1995年の国民皆保険制度導入に伴い、医療費節減でECMOを管理する医師への加算がなくなったことから医師いらずで運用できる体制となっています。特に驚いた症例は分院に来院した典型的なST上昇型心筋梗塞の患者に対してNTUHからECMOチームが向かい、分院にてECMOを導入してそのまま1時間かけてNTUHまで救急搬送をし、緊急CABGとなったものです。
台湾の救急は大病院に患者が集中し、大病院ではアメリカのように廊下まで患者が溜まる状態になっているのですが、必要な重症例については迅速かつ最大限の治療ができる体制がギリギリ保てているようです。


おまけ(食べ物)
台湾といえばマンゴーかき氷!!
ということで(日本人の中での)有名店に行ってきました。6~8月は愛文マンゴーが旬なのでオススメです。



長期滞在でない限りなかなか行かないであろう金門島という離島にも行ってきました。大陸のすぐ近くで両岸関係上非常に重要な島なのですが、現在は観光地としてそれなりに賑わっています。この島で食べた牛肉麺は金門島名産の牛肉を金門島名産の高粱酒でつけて沸騰させた出汁をかけて食べるというスタイルだったのですが、自分の中では台湾のベストフードでした。もし台湾に留学する機会があればこのようなちょっとマイナーめな所にも遊びに行かれるので迷っている後輩は是非アプライしてみてください(笑)



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