2017年5月9日火曜日

HMS Exchange Clerkship program ―申し込み編―

どうも、Mass GeneralのRadiation Oncologyにて実習中のMariです。先月はBoston Children'sの小児外科にいました。

さて今回はどうやって私たちがボストンでの実習にこぎつけたかのお話をしたいと思います。文字ばっかりですが、一番実用的なことが載ってるはず。

※※以下の内容は私が申し込んだ2016年末~2017年春にかけての情報です。実際に申し込む際には必ず公式サイトを確認してください。※※2017年6月・一部訂正しました

プログラムの仕組みについて説明すると、
HMSの学生は関連病院を回りながらローテーションを行うわけですが、必ずしも全ての診療科に常にいっぱいの学生がいるわけではありません。
そのため、おそらく「空きのある」診療科に外部の学生を受け入れています。(Mariの勝手な予想ですが。)そして授業料を徴収するわけです。

今期に関しては月4800ドルという授業料(国立大学1年分やん!)です。

アメリカは大学の学費が高いことで有名ですが、本当に高いんや・・・



では本題に戻ります。どうやって準備をすればいいのか?

申し込みには①online application、②電話面接、③書類提出(郵便)があります。

これらの準備、いつから始めるべきか?
半年前からです。
一応「準備」には「下調べ」も含めてますよ。

今年の場合、申込は半年前から受付が始まりました。また、申し込む実習の期間の一番最初が4月の場合は12月末までにonline applicationを済ませ、1月末までに書類が先方に届く必要がありました。

実はこの提出書類、申し込んでから受け取るまでに時間がかかるものもたくさん。詳しくは③で。

まずは①online applicationについて。


公式サイト参照。以上!


冗談です。


申し込みの流れ自体は指示に従えば問題ないでしょう。

このステップの一番の強敵はこれ!

コース選び!(HMS course catalogに飛びます)

大量にある実習プログラムのシラバスがオンラインで全て見れます。
この中から自分が実習したいプログラムを15個まで選ぶことが出来ます。
ただしこれ、全てが外部生も応募可能ではないんです。

HMS only
US/Canadian
Accept international students

という感じ。一番上は内部生だけ!そして日本国内の医学部に通っている場合は上2つの選択肢は選べません。

このプログラムの山をまず応募の可・不可でわけていくので一苦労です。
同期がいる場合はここで人海戦術を使いましょう。
(今年は手分けしてExcelに全ての情報を集約しました)
あとは自分が好きなコースを選ぶ。内容をしっかり確認しないと痛い目を見ることもあるので気を付けましょう。

②電話面接

こちらも上の公式サイトにありますが、記載されている番号に電話をかけて簡単な質問に答えていきます。予約いりませんでした。電話をかけてはい、終わり。

私の時は名前とか大学名の他に、「今まで回った診療科は?」「どの科に興味があるの?」とかでした。

以前は「アルツハイマー病について説明して」みたいな質問もあったそうなので、私↑の体験談を聞いて油断しないように。

余談ですが、日本時間の夜中にドキドキしながら電話をかけたMari、「電話面接?あ、ちょっと待ってて!」を最後に無音になりました。

ー無音ー

待つこと5分半

「Thank you for waiting」

超待ったよ!

日本みたいに待ってる間の音楽鳴らないからすごい不安になったよ!!!


③書類提出

これは結構気を使うところ。

大学の成績証明書(英語版)、英語での推薦状など大学の事務に申し込んで出してもらうのに時間がかかるもの。

そして抗体価証明書。病院実習をしている医学生の皆さんは多かれ少なかれ抗体価測定を行いワクチン接種を済ませていると思いますが、HMSの基準はやや厳しめ、あとアメリカなので日本と違う基準だったり違うものが必要だったり。

人によっては実習が忙しくて平日なかなかワクチン・検査にいけない、もしくは近くにトラベルクリニックなどがないこともあると思います。
そういった状況も含めて、必要なものとどこで受けられるかは早めに調べましょう。

必要書類はHMSの公式サイトでも確認できます。また、online applicationを済ませた後にフォーマット一式が送られてきました。

また、一つ難関があります。
application feeの支払い方法が非常に限られています。

今時カードで払えないんだ・・・

アメリカの銀行の口座を開設できるなら一番いいんですが、事務や先生に相談して、どなたか口座を持っている方に小切手を書いてもらうというのが現実的かもしれません。

口座名義と申込者の名前が違う場合は一応、事情を説明するお手紙を付けておくといいと思いますよ。


全て揃ったら郵便に出します。

ここで、書類が手元を離れる前に、全ての提出書類をスキャン・データを保存しておきましょう。

後々絶対必要になるから。

送るときにはトラッキングできる形式(EMSとか)にしておくと安心です。



以上、長い長い準備編でした。

全ての提出を終えたらあとは通知を待つのみ。

今年は実習開始4週間前に一斉にメールで通知が来ました。

通知が来て1週間以内に支払いをしなければいけなかったり、そもそもの渡航準備でばたばたしますが、行くと決まればこっちのもんだぜ!

ということで、次回は宿泊その他の準備について書きたいと思います。

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