2017年5月21日日曜日

ラスベガスER

こんにちは!ネバダ大学で実習中のkamaです。
遅くなってしまいましたが、4月に実習したEmergency Departmentについて報告したいと思います。


以下の5つの場所で、日勤6am-6pmまたは夜勤6pm-6am・準夜勤2pm-10pm(水曜のみ)が組み合わさってシフトが組まれていました。

①East:Medical ERと精神科
②West:Medical ERと産婦人科
③Peds(小児ER)
④Trauma(外傷ER)
⑤Conference(毎週水曜8am-1pm)

実習内容は、ERなので、”患者さんを診る→診断や必要な検査・治療を考える”、これの繰り返しです。
軽症の方の場合は、先に一人で診察し、先生に報告をさせてもらうこともありました。
一か月目だったこともあり、患者さんの英語が聞き取れず、全然内容の足りないプレゼンしかできなくて、悔しい思いをすることも何度もありました…。が、多岐にわたる主訴の患者さんや重症の方を見て、繰り返し考えることで、少しは鍛えられたのかなと思います。


また、⑤のConferenceは、普段はレジデントの先生方の勉強会なのですが、一度特別講義があり、軍のメディカルトレーニングセンターで行われました。

事前に"military like training"をするから汚れても良い服装で来るように、と言われており、結構不安でいっぱいでしたが、
実際怖かったです。

講義の流れとしては、
止血用ベルトの使い方や銃撃事件の初期対応についての座学
  ↓
負傷した(自分より重い)人を一人または二人でどのように搬送するかの練習
  ↓
実践で、少人数のグループごとに銃撃事件があった現場に居合わせたらどのように行動・応急処置をするかについてのシナリオ×2

でした。

銃撃事件のシナリオは、音も負傷者も本番さながらでした。実習二日目で説明もよく聞き取れなかった私は、撃たれたらどうしようという的外れな恐怖をずっと抱いていました…。
しかし、「もちろん起こらない方が良いけれど、アメリカでは実際に銃撃事件が多く起きているのだからこの練習は私たちに必要」と仰っていた先生の言葉や、冷静にやるべき応急処置をされている先生方の姿は、とても印象的でした。


さて、他の病院に行った皆も書いていますが、日本のERと違うと感じたことを挙げてみたいと思います。(私は日本でもアメリカでも一つの病院でしか実習したことがないので、病院ごとの違いに過ぎないものも含まれているかもしれません)

・病院の混み具合
UMCのERは、40床以上(その他に外傷・小児)と非常に規模が大きく、患者さんはラスベガスだけでなくネバダ州の広い範囲から運ばれてくるので、廊下に担架の列ができるほど混み合っていました。
病院の密度が日本とアメリカでは違うという他に、アメリカではGeneral Practitioner(GP、かかりつけ医のようなもの)からの紹介状がなく大病院にかかれるのがERだけなので、保険がなくてGPがいない人もERに集中してしまうのでしょうか。

・分業体制
アメリカのERにはドクターやナースだけでなく、Physician Assistantという医師と似たような仕事をする方や、救命救急士、クラーク、呼吸療法士、放射線技師、心電図を取る技師、ボランティア(medical schoolやresidency programに応募するには病院でのボランティアの経験が大事なようです)、警察官など色々な職種の方がいて、分業が進んでいました。

・患者さんの疾患
これは違いがあるのは当たり前と言えば当たり前ですが…
gun shotや麻薬中毒、sickle cell anemiaや嚢胞性線維症など、日本ではほとんど見ることがないけれどアメリカでは結構見た疾患がありました。アルコールやコカインに関連した問題というのも多く見ました。

・ディクテーションしてくれる機械
先生方がカルテに入力する際、Siriのようにマイクに向かって喋るとそれを入力してくれる機械がありました。固有名詞以外はほぼ間違えない、驚くべき正確性でした(笑) アメリカでは訴訟が多いので詳細なカルテ記載が必要というのと関係しているようです。



最後に、ラスベガス市内の観光スポットの写真を載せて終わります!郊外については、きっともう一人のyokoが書いてくれると期待します!

中心部は、カジノ・ショッピング・ショー・ビュッフェがそれぞれのホテルにあり、飽きることがありません。
(私たちはそんなに遊んでいませんよ!笑)

シルクドソレイユも行ってきました!
メジャーリーグのチームはないので、マイナーリーグです。

 
 
 
 
 

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