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けろが行くところは、ドーナツ池。ではなく、、、
元台湾総督府 |
たしか士林夜市 |
台湾です!!
けろは4月3日から8週間、国立台湾大学(NTU)にて海外臨床実習をさせていただく予定です。現地で実習が始まるまで投稿しないのも寂しいのでNTUや台湾、留学準備について書いていきますね。
まず初回は台湾という地域について簡単におさらいしておきます。
(K.S.さんのような楽しい記事を期待してた方はすいません、今後に期待してください。今回は硬めな中身です、、、)
(外務省HP、台湾基礎データより抜粋、()内はけろの補足)
面積:36000平方キロメートル
人口:約2350万人
うち、台北市:約270万人、高雄市:約278万人、新北市:約397万人 (台湾の経済的中心は台北市で、高雄市は南の中心ですね。新北市は台北市を取り囲むようにあります。ちなみに東京都と九州地方は約1300万人、横浜市は369万人)
言語:中国語(繁体字の北京語という認識でよいかと、、、)、台湾語など
宗教:仏教、道教、キリスト教(仏教と道教は混在しているらしいです。混在という意味では日本の神道と仏教に似ていますね)
名目GDP:5289億アメリカドル(日本:47300億アメリカドル)
一人当たり名目GDP:22495アメリカドル(日本:37156アメリカドル)
台湾の中央は山脈になっているので可居住地での人口密度はアジアらしく高そうですね。
次に略史を見てみましょう
(「改訂版 詳説世界史研究 山川出版社 2008年」
「そうだったのか!現代史 池上彰著 集英社文庫 2007年」参考)。
1624年 オランダが台湾島南部の安平を占領、その後台南も占領
年次不明 スペインが台湾北部の基隆を占領
1642年 オランダがスペインを駆逐し、キリスト教宣教師を招いて先住民教育を進め、福建や広東からの漢民族移民を奨励
1661年 鄭成功が台湾を占領
1681年 清朝の領土となる(大陸より移住が進む)
1895年 下関条約により日本の植民地となる
日本と中国大陸のイメージが強いですが、ヨーロッパの国々も占領していた時代があったんですね。
日本の植民地となった台湾には台湾総督府が置かれました。
日本の植民地となった台湾には台湾総督府が置かれました。
日本は植民地政策として日本人化を進め、抵抗する人々は軍事・警察力により制圧し1万人以上の住民が殺害・処刑されました。
日本人化の中身としては天皇崇拝の強要や日本語使用の義務化、社会の近代化が含まれていました。これにより公衆衛生、産業、慣習は大きく近代化しました。
1911年 中国大陸にて中華民国成立(民国元年)
1945年 太平洋戦争終戦により日本の植民地支配終了。中華民国領土となる。
日本による植民地支配から解放された後は中華民国による統治となりますが、台湾に進駐してきた中華民国軍(国民党)の行いは粗暴で近代化という点では台湾よりも大きく遅れていました。
大陸での共産党との争いに勝つため、台湾からは物資・戦費の供給が行われ経済は混乱しました。溜まっていた不満は闇タバコ売りの女性を警官が殴打したことを契機に起きた二・二八事件で爆発し、台湾全島での住民暴動となります。この事件により台湾の知識層も含めた住民が殺され、犠牲者は公式で確認されているだけでも2万8000人とされており、多数の行方不明者を合わせると実際には何倍にもなるとも言われています。
このような反発の強さは国民党進駐以前から台湾にいた漢民族を「本省人」、以後から台湾に来た漢民族を「外省人」として区別していたほどです。
植民地支配を受けたにもかかわらず日本に対する国民感情が比較的良いのはこのような背景もあるようです。
1949年 蒋介石率いる国民党が台北を臨時首都とする
中国大陸での内戦に敗れた国民党は台湾へと避難しました。
朝鮮戦争勃発により共産党勢力拡大を警戒するアメリカが台湾の後ろ盾となり経済・軍事援助を行い、内政では農地改革や自由貿易を進め、経済的に大きな成長を遂げました。
1971年 中華人民共和国が国連復帰、中華民国(台湾)が国連脱退
中華人民共和国と国交を結んだ国とは国交を断絶することにより台湾は国際政治的には孤立してしまいます。現在でも外交関係を結んでいるのは21か国だけです(日本も国交はない)。
1988年 李登輝が総統に就任
1996年 初の総統直接選挙を実施し、李登輝が当選
2000年 民進党の陳水扁が総統に就任
2004年 陳水扁が総統に再選
2008年 国民党の馬英九が総統に当選
2012年 馬英九が総統に再選
2016年 民進党の蔡英文が総統に当選
ちょっと長くなってしまったので以下省略。歴史というよりも時事になってきますしね。
次回はなぜけろがNTUを希望したのかについて書く予定です。少しは医学生っぽい話題になると思うのでお楽しみに(^^)/
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