お久しぶりです。レイです。
なんやかんや忙しくてブログを書けずにいたら、もうボストンでの実習が終わってしまいました。
ボストンでは、
Boston Children's Hospitalの
Pediatric Nutrition(小児栄養科)をまわっていました。
成長する子供にとって栄養はとても大事で、でも日本で栄養についてちゃんと習う機会って意外と少ない・・!
ってことと、
ガーナで栄養失調の子供をみる前に栄養についてきちんと勉強しておこう
ってことで、
Pediatric Nutritionを選びました。
科の人気度にもよるけど、5月のハーバードは割と希望が通りやすい気がします。
でもね、
5月のボストンってさっっむっっいんですよ!
他の人も言ってたけど。
ボストンに着いた当日は30℃とかあって、おっ!意外と暖かいじゃん!って思ってたら、翌日には10℃まで下がるという・・
空港から乗ったUberの運転手さんに言われた、「ボストンの天気はクレイジーよ」って言葉が良く分かります・・
荷物を増やしたくないし寒い国に行かない(と思っていた)私は、かろうじてコートは持ってきたけど、冬物の服なんて一切持ってきてない!
ちょっと厚手のカーディガンあったけど、タイで紛失したし。
優しい友達に使わないカーディガンやセーター借りたりして、何とか寒さを凌ぎました。。
何が驚きかって、日本人が冬コートに身を包みながら凍えてる中で、こっちの人はノースリーブで颯爽と歩いてたりしますからね。
寒い所で暮らしてると体が適応してくるんですかね。
かと思ったらいきなり30℃超えたりします。
やっぱクレイジーだわ。
ボストンは凄く綺麗なところです。
まーその前にいた所がタイだからそう思うのかもしれませんが。
都会っぽい中にも自然が沢山あって、温かい日には散歩をするのがとても気持ちいいです。
街中の公園
実習は主に栄養士のお姉さん達についてやっていたので、とても新鮮でした。
他の皆の実習みたいに、問診とって、がっつり身体診察して、処方する薬について考えて・・
とかいうことはあまりせず、
その子の現在の状態から必要なエネルギーや栄養素などを考えて計算しております。
ものすごい計算してます。
まずは自分でプランを考えて、栄養士さんにプレゼンして、アドバイスを貰います。
作業としては割と単純ですが、やったことがない分野なので、あーだこーだ考えながらプランを立てるのはなかなか面白いです。
医科歯科と違うなと思うところは、
医師、看護師、臨床心理士、栄養士などが割と対等にディスカッションしてるところです。
医科歯科のICUでは多職種回診を取り入れて、医師だけでなく色んな職種の観点からディスカッションをしようと試みてはいますが、
栄養士さんが何か言っても、医師が「いや、それはないでしょ」と言ったら、栄養士さんは「すみません・・」と引き下がってしまいます。
でも、こっちの栄養士さんは違います。
医師の話を遮って、"I don't think so," "I disagree," "Listen," と主張します。
栄養に関しては栄養士さんが一番知識も経験もあることを、栄養士本人含め誰もが知っているので、その意見を尊重しようという雰囲気がある気がします。
まーアメリカらしい個人主義のためというのもあるのでしょうが。
こないだ医師と看護師と栄養士が3人でディスカッションしてた時、同時に3人とも自分の意見を喋って、聞き役が誰もいないという状況を目撃しました(^-^;
あと、child life specialistっていう子供相手のスペシャリストがいます。
ピエロの恰好してギター弾きながら病院内を歩いてたり、病室に絵を描いたりしてるみたいです。
それと、病院のロビーには、子供達が楽しく過ごせるような様々な仕掛けがしてあります。
これ、一見普通のスクリーンのように見えますが、子供達が前を通ると、センサーが反応して、動物が出てきて子供の動きに合わせて動いたりするんです。
これ、一見普通の階段に見えますが、これまたセンサーが設置されていて、人が階段を登ると、それに合わせて軽快な音楽が流れるシステムになってます。
子供達はこれらの仕掛けが大好きみたいで、みんな楽しそうに遊んでいます。
BCHにあって、医科歯科も取り入れたらいいかなって思うこととかものとか色々あったけど、そもそも病院が持ってるお金が違うし、人々の性質も違うし、なかなか難しいことも多いかな、と感じました。
縦断チュートリアルとかハウスとかTBLも、アメリカ式をそのまま日本に持って来ようとしてもなかなかうまくいかないもんね・・
最終週に、ボストンレッドソックス VS テキサスレンジャーズの試合を観に行きました。
残念ながらダルビッシュ投手は見られませんでしたが。
学生は後ろの方で立ち見ですが、$9で観られます!結構おトク!
バスの時間が迫っていたので、途中でスタジアムを出ようとした時、Sweet Carolineという曲が聞こえてきました。
8回表が終わってレッドソックスの攻撃が始まる前、皆でこの曲を歌うのが恒例行事になってるみたいです。
この曲の中の、
"Good times never seemed so good"
という部分がとても心に響きました。
高い授業料は大学に払ってもらって、当たり前にBoston Children's Hospitalで実習できることがどれほど恵まれていることなのか、忘れかけていました。
後になって今を振り返って、あの時は気付かなかったけど、凄く恵まれていたんだなぁと思うんでしょう。
1週間のお休みをプロセメ時代にいたボルチモアで過ごし、来週からガーナでの実習が始まります。
学生時代にガーナの病院で1ヶ月も実習ができることに感謝しながら、後悔のないように毎日を過ごしたいと思います。